自分の子どもが幼稚園に上がったころから、趣味で始めた子ども服作り。
一着仕上げるのに1か月近くかかることも多いのですが、一枚の布から洋服を作り上げる過程が楽しくて、家事や育児の合間に少しずつ作り進めていました。
手芸用品店で子どもに似合いそうな生地を選び、型紙に合わせて生地を切ったり縫ったりと、一朝一夕にはできないのですが、完成した服を見ると、「頑張って作って良かったな」と思います。
そんな苦労をして作った服でも、子どもの好みのデザインでなかったり、着心地がイマイチであったりして喜んでもらえないことも多いのですが、ある時、子どもが家に帰るなり「このお洋服、友だちが褒めてくれたよ!」と教えてくれたのです。
その服は私が初めて子どもに作った服で、ミシンで失敗して縫い直したり、作り方の本には載っていないポケットをつけたしたりと、手間ひまかけてつくった服でしたが、子どもが頻繁に着るので、ずいぶんくたびれた感じのする服でした。
子どもも大きくなってきたし、そろそろ処分しようかと考えていた服でしたが、洋服を褒められた話を子どもがあまりにも嬉しそうにしてくれるので、私も気恥ずかしく思いながらも嬉しい気持ちでいっぱいになってしまいました。
街中には価格が安くてデザインも可愛いものがたくさん売られてはいますが、子どもが喜んでくれるうちは、洋服づくりを続けてもいいかな、と思った出来事でした。